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書肆 海と夕焼 鎌倉支店

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 当日は程よく曇り。

会場へ向かう道中で謎の遊具を発見。

 よく磨かれたなめらかな石を見つけるには、けわしい早瀬のなるべく深淵に立って、身をかがませ、冷たくなっていく腕に全神経を無心で預けること。恐怖を感じてもその場からやたら動かないこと。

 時代や場所を超えて見つけたものが似通ってきたとしても、真理の見つけ方は無限であります。石を掴むまでの喧々諤々、煮詰まってる瞬間の方がよっぽど人間の臭みがあります。人間ダシ出てます。

 最近、わたくしごとのダシ汁の旨みが少しわかってきました。而立。サンジュウニシテタツ。論語の一節が差し迫る年頃になってようやくのことです。ヤット、ニオイガタッテキタ。


 さて、この得体の知れない青い遊具はなんでしょう?

イルカ? たぬき? 



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◯書肆 海と夕焼け 鎌倉支店、オープン! 



(放蕩書店の棚)(聖書と文学、思想のお店)

 どぎついピンク・ブッタ、ニャオハ狛猫×2 がお出迎えです。

放蕩寺、一度は来てみて♡ ご利益あるよ! 活字祈願!


 ほかの棚主さんとじっくりお話しできてよかったです。力が有り余っていたので、皆さんの肩をマッサージしてまわりました。全員凝り固まっていた。いいダシでてる?


 帰りに食べた、パクチーの白和え、しめ鯖とすりおろしわさび、〆の辛ラーメン、旨かった。なかでもかぶと牛すじ煮込みがことに旨かった。透き通るようなダシ汁に、溶けた牛脂の目玉が浮かんでいて、飲むとやわらかな甘みに、野菜の味が広がりすっと舌と馴染んだ。


 今日も自分の川に浸かっている。毎日、石を探し続けている。頭をもたげめったに顔をあげない。潜沈の日々が川の出汁になる。


「なにかを得るためには、金のかけらを一つも逃さないようにしなければならない。最後に残るかたまりも、金塊ではなく、一つ一つは水に浮いてしまうほど薄い無数のかけらからなる『粒』にすぎない」『波止場日記』 エリック・ホッファー




ありがとうございました!

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